星屑の唄【期間限定公開】

 でも、実物を見て、その中の人に苦しんで欲しいってわけじゃないって気づいたの。

 あんな弱そうな中身を罵倒したところで、私の鬱憤は晴れない。

 だから――。

 そう告げようとしたとき、月城に両肩をグッと掴まれた。


「意味わかんない。あいつはステラを濡れ衣を着せた! ステラの今までを穢したし、ステラをたくさん侮辱した!」

「月城、痛」

「バチが当たっても当たり足りないのに、夜野はあいつを庇うの? ステラが大事じゃないのかよ!!」


 掴まれた肩が痛い。

 こんなに取り乱した月城、初めて見た。

 月城は苦しそうに顔を歪めている。それがどこか唯一の味方を失ったかのように見えて。

 どうして、と喉までかかった言葉を呑み込んだ。


 こんな月城、知らない。

 でも、私はこの熱量を知っている。


 ――あぁ、そうだ。どうして気づかなかったんだろう。


 月城はいつの間にか、信者のような目で私を見ていた。