そう思ったことをよく覚えている。
眼前で次々と花火が打ち上げられている中、かつて見られなかった川に映る花火に思いを馳せているときだった。
「綺麗だね」
ぽつりと月城が呟いた。
花火の音より遥かにちいさい声のはずなのに、やけに鮮明に聞こえた。
「……そうだね」
ちらりと月城を盗み見れば、花火の光によって月城の整った輪郭が照らされていた。
髪に花火の色が反射してきらきらと瞬いている。
赤や緑、青、黄、オレンジ、紫。色に合わせて変わっていく。
素直に綺麗だと思った。
花火の音と光と――月城も。
終わりを告げるアナウンスが、やけに遠くから聞こえた気がした。
周りの人たちがぞろぞろと帰り始める。私たちもその流れに乗ろうとしたとき。
「――え」
月城がスマートフォンの液晶画面を凝視して固まった。
数秒遅れて私の前にそれを突き出す。
「俺らが写ってる」
「え、」
眼前で次々と花火が打ち上げられている中、かつて見られなかった川に映る花火に思いを馳せているときだった。
「綺麗だね」
ぽつりと月城が呟いた。
花火の音より遥かにちいさい声のはずなのに、やけに鮮明に聞こえた。
「……そうだね」
ちらりと月城を盗み見れば、花火の光によって月城の整った輪郭が照らされていた。
髪に花火の色が反射してきらきらと瞬いている。
赤や緑、青、黄、オレンジ、紫。色に合わせて変わっていく。
素直に綺麗だと思った。
花火の音と光と――月城も。
終わりを告げるアナウンスが、やけに遠くから聞こえた気がした。
周りの人たちがぞろぞろと帰り始める。私たちもその流れに乗ろうとしたとき。
「――え」
月城がスマートフォンの液晶画面を凝視して固まった。
数秒遅れて私の前にそれを突き出す。
「俺らが写ってる」
「え、」



