山頂から打ち上げられる花火を見るのは、これが初めてだ。山間部にいるからか、音が反響して花火がより近く感じられる。
ヒューッと縦笛みたい音ともに空に登り、花が咲いたと知らせるようにドンッと太鼓みたいな音が遅れてやってきて、パラパラと拍手みたいな散っていく。
花火は音だけでも楽しめるからわりと好きだ。
もちろん、視覚的にも楽しい。澄んだ空から流星のように降り注ぐ花火は空全体を覆う網のようにも思えて、まるで捕らえられたかのような錯覚に陥る。
すっかり花火に目を奪われながら、以前川で見た花火のことを思い出した。
高校1年生の夏。
梨々花と美波と夏祭り行きたいよね、花火も見たいねという話になり、調べてみたら次の土曜日に大きな花火大会が開かれるとのことだったので、補講終わりに電車を乗り継ぎ遊びに行ったのだ。
当然座席の予約なんてしていなかったから、有料席の後ろのやや離れたところに陣取り、フランクフルトやかき氷など各々好きなものを食べながら鑑賞した。私はとうもろこしをかじっていたと思う。
花火が始まると前に立っている人がスマートフォンで花火を録画し始めたので、少し見にくくなた。それに気づいた美波が場所代わろうか小声で訊いてきたけれど、申し訳ないので断った。
一部だけスマートフォン越しに観る花火はなんだか味気なくて、少し視線を下に滑らせると、人の隙間から川に映る花火が見えた。
実物よりも淡く滲んでいて、なんだか涙越しに見る世界のようだった。
鏡合わせのように見られたら、どんなに綺麗なんだろう。
ヒューッと縦笛みたい音ともに空に登り、花が咲いたと知らせるようにドンッと太鼓みたいな音が遅れてやってきて、パラパラと拍手みたいな散っていく。
花火は音だけでも楽しめるからわりと好きだ。
もちろん、視覚的にも楽しい。澄んだ空から流星のように降り注ぐ花火は空全体を覆う網のようにも思えて、まるで捕らえられたかのような錯覚に陥る。
すっかり花火に目を奪われながら、以前川で見た花火のことを思い出した。
高校1年生の夏。
梨々花と美波と夏祭り行きたいよね、花火も見たいねという話になり、調べてみたら次の土曜日に大きな花火大会が開かれるとのことだったので、補講終わりに電車を乗り継ぎ遊びに行ったのだ。
当然座席の予約なんてしていなかったから、有料席の後ろのやや離れたところに陣取り、フランクフルトやかき氷など各々好きなものを食べながら鑑賞した。私はとうもろこしをかじっていたと思う。
花火が始まると前に立っている人がスマートフォンで花火を録画し始めたので、少し見にくくなた。それに気づいた美波が場所代わろうか小声で訊いてきたけれど、申し訳ないので断った。
一部だけスマートフォン越しに観る花火はなんだか味気なくて、少し視線を下に滑らせると、人の隙間から川に映る花火が見えた。
実物よりも淡く滲んでいて、なんだか涙越しに見る世界のようだった。
鏡合わせのように見られたら、どんなに綺麗なんだろう。



