月城は焦っていたのだ。
ここ最近スピカに関する情報が手に入らないから。
それでつい早とちりしてしまった。
聞いてみればなんだそんなことなのかと納得したが月城は引きずっているらしく、話の最後には「あれだけ急かしたのにダサすぎて穴があったら入りたい……」と左手で顔を覆っていた。
「無駄足踏ませてほんとごめん。帰ろっか」
「待って」
そそくさと去ろうとした月城の腕を掴み、引き止める。
「ここまで来たのに帰るのもったいなくない?」
「でも、」
「親には友だちと祭りに行くって連絡しとく。ここ最近頑張ってたし、たまの息抜きなら文句ないでしょ」
そう言うと月城は大人しくなった。
なんとなくそうかなと思っていたが、月城は私がまた母親になにか言われないか心配していたようだ。
あれ以降母親から勘ぐられることもなければ月城について問われることもないし、たまに月城の前でメロディを口ずさむことで息抜きだってできているのでだいぶ安定してきている。だが一度盛大に壊れたところを見せてしまったせいで余計に気を遣われているのだ。
べつにそんなことしなくていいのに。
私は、月城と対等でありたい。
ここ最近スピカに関する情報が手に入らないから。
それでつい早とちりしてしまった。
聞いてみればなんだそんなことなのかと納得したが月城は引きずっているらしく、話の最後には「あれだけ急かしたのにダサすぎて穴があったら入りたい……」と左手で顔を覆っていた。
「無駄足踏ませてほんとごめん。帰ろっか」
「待って」
そそくさと去ろうとした月城の腕を掴み、引き止める。
「ここまで来たのに帰るのもったいなくない?」
「でも、」
「親には友だちと祭りに行くって連絡しとく。ここ最近頑張ってたし、たまの息抜きなら文句ないでしょ」
そう言うと月城は大人しくなった。
なんとなくそうかなと思っていたが、月城は私がまた母親になにか言われないか心配していたようだ。
あれ以降母親から勘ぐられることもなければ月城について問われることもないし、たまに月城の前でメロディを口ずさむことで息抜きだってできているのでだいぶ安定してきている。だが一度盛大に壊れたところを見せてしまったせいで余計に気を遣われているのだ。
べつにそんなことしなくていいのに。
私は、月城と対等でありたい。



