状況が上手く呑み込めない私の気持ちを汲むように、月城が頷いた。
「そう。本来なら8月の下旬あたりにするお祭りらしいんだけど台風で延期になったんだって。それで今日やってるとか。もうちょっと暗くなったら花火も上がるらしいよ」
「なる、ほど」
この祭りが9月中旬に行われている理由はわかった。
問題はその次だ。
「それで、"あいつ"は?」
問うと、月城は私を見ずに答えた。
「さぁ。ここのどこかにはいるよ」
「え……」
人混みを眺めながらなんとなくそんな気はしていたが、いざ言われてみるとショックを受けた。ついにスピカの顔面を拝めると期待してきたというのに。
月城は申し訳なさからか私と目を合わせようとしない。いや、どちらかと言うと気まずさからか。
スピカの情報収集を月城に任せている立場なのでこんなことくらいで彼を責め立てる気にはならないが、こうなった経緯は気になるので無言の抗議をしていると、観念したようにそれはそれはぎこちなく説明してくれた。
曰く、久々にスピカが今日花火大会に行くというリアルタイム投稿をしたので取り急ぎ今日行われる花火大会を調べ、勢いそのままに私に連絡してきたらしい。
「そう。本来なら8月の下旬あたりにするお祭りらしいんだけど台風で延期になったんだって。それで今日やってるとか。もうちょっと暗くなったら花火も上がるらしいよ」
「なる、ほど」
この祭りが9月中旬に行われている理由はわかった。
問題はその次だ。
「それで、"あいつ"は?」
問うと、月城は私を見ずに答えた。
「さぁ。ここのどこかにはいるよ」
「え……」
人混みを眺めながらなんとなくそんな気はしていたが、いざ言われてみるとショックを受けた。ついにスピカの顔面を拝めると期待してきたというのに。
月城は申し訳なさからか私と目を合わせようとしない。いや、どちらかと言うと気まずさからか。
スピカの情報収集を月城に任せている立場なのでこんなことくらいで彼を責め立てる気にはならないが、こうなった経緯は気になるので無言の抗議をしていると、観念したようにそれはそれはぎこちなく説明してくれた。
曰く、久々にスピカが今日花火大会に行くというリアルタイム投稿をしたので取り急ぎ今日行われる花火大会を調べ、勢いそのままに私に連絡してきたらしい。



