星屑の唄【期間限定公開】

 グイッと空に向かって伸びをすると弱い光を放つ星が見えた。

 9月に誕生日を迎える人の大半がおとめ座。スピカが主役の星座だ。

 そう思うだけで全く関係ない星にまで中指を立てたくなった。

 こんなふうに私はじわじわと苛まれている。


 生きにくい。


 そういえば、月城が「計画的にいこう」と言ったときの、あの翳りはなんだったのだろう。

 単なる思い込みなのか、それともあれが月城の本性なのか。

 どっちが正解なのか判断できるほど、私は月城のことを知らない。

 いつかわかる日がくるのだろうか。


 ――ヴーヴー


 思考に入り込むように電話がかかってきた。

「侑久」の文字を認めると、反射で応答ボタンを押した。


「もしもし。月城? どうし――」

『夜野! 今送った場所まですぐ来て!』

「え、なん――」

『あいつがそこにいる!!』

「えっ」


 ――あいつって……スピカが?