「じゃーこれとかおすすめ!おねーさんチビな割におっぱい大きいし、ちょっと攻めとこ」
「いや、攻める相手とかじゃないです」
「じゃあ攻められちゃう相手?」
意味は違うと思うけど、どっちかというとそうかもしれない。
あっちの方が断然強い。
あれよあれよと勧められ、あっという間にコーディネートが完成した。
オフホワイトのショートコートにくすみピンクのリブニット。
チェック柄のフレアスカートに厚底のスニーカー。
全身まるっと、ガーリー系のファッションにまとめてもらった。
今までは。
子供っぽいのが嫌だと言う彼氏の好みに合わせて、少し背伸びをした洋服を選んできたけれど。
私に似合うからと、おねぇさんが選んでくれた洋服はたしかに自分にぴったりな気がした。
だったら――…
私は次にメイクショップに入り、コスメを選んでいく。
これまでは童顔を隠すためにブラウンやオレンジをメインに使っていた。
リップはマットのこっくりとしたカラーが自分の定番だった。
でも、これだって全部彼専用の私。
過去の自分。
私は次から次へと淡い色のカラーを手に取る。
ピンクやコーラル、涙袋のラメもずっと憧れだった。
つやつやのグロスだってつけてみよう。
きっと、今の私によく似合うはず。

