アオハル×フラグ=恋。

────ガタンゴトン、ガタンゴトン

喫茶店を出たあと、解散となった。

今は帰りの電車に揺られている。

帰る方向が同じなので、颯斗と一緒だ。

気まずすぎて、菜々子は窓の外を眺めていた。

さっきの喫茶店での出来事が頭の中をぐるぐる回る。

『菜々子ちゃんしか見えてないかも。』

思い出しただけで顔が熱くなる。

ダメだ。

考えるな。

考えるな私。

颯斗「……菜々子ちゃん、あんな事になってほんとにごめん」

「えっ!?うっ、うん……」

突然話しかけられて戸惑いながら返事をする。

後ろにいる颯斗の顔を見る事は出来なかった。

颯斗「みんな怖いくらい鋭いね、ビックリしたよ。」


颯斗はニコリと笑う。


颯斗「けど俺の気持ちは、ホントだから。」

菜々子の顔がさらにあかくなる。

颯斗「この前会ったばかりの俺にこんな事言われても戸惑うと思うけど、本気だから。」

────どうして私なんですか?

なんて質問は出来なかった。



菜々子は窓の反射で颯斗を見る。

後ろにたって守ってくれている颯斗と目が合う。

目があったままのほんの1秒の沈黙。

颯斗「すぐじゃなくていいから。」

颯斗は、ニコリと菜々子に笑いかける。


その顔を見て、菜々子の心臓が跳ねる。

「ずっと保留かもよ。」

颯斗「それならずっと待つよ。」



優しい声だった。安心する声。


「あっそ。」

菜々子はそれだけ言うとまた窓の外を眺める。

もう少し、一緒に居たいな、、、そう思った。





────ガタンゴトン

電車は夕焼けの街を走り続ける。