尊い推し兄弟に愛されてます!?

「佐伯くん……ありがとう、私なんかの……」

「私なんか、とか言うなよ。村瀬さんは男子から結構人気あるんだけど」

「ぇえ!?ありえないっ」

「ほんとほんと!入学式の代表の言葉がすげー良くて、そこで気になったんだよね」

「えーありがたいよぉ……」


照れながら拝むそぶりを見せると、佐伯くんがふっと笑った。


「村瀬さんって、見た目とギャップがあるよね」

「え?そうかな……」

「うん……いいと思う」


そう言った佐伯くんの顔が優しくて、つい見入ってしまった。

その時。

「……お前ら、朝からうるさ」

低い声が聞こえた瞬間、教室の空気が少しざわつく。

振り向くとそこには、気だるそうな顔をした玲央くんが立っていた。

女子たちが一気に色めき立つ。


「玲央くんおはよ〜!」

「今日もビジュ良すぎ!」



さすがの人気。

確かに今日も朝からビジュが良い。

普通朝だと顔むくむよね!?

でも玲央くんは、そんな黄色い声には適当に手を振るだけで、真っ直ぐこちらへ歩いてくる。

え、なんでこっち来るの!?

しかも、佐伯くんの机に軽く寄りかかるように立った。