尊い推し兄弟に愛されてます!?

近い。

近い近い!!

ゆずくんとは背が近いから、まともに顔に当たりそうになる。

なんか……可愛いとばかり思っていたけど、腕はちゃんと男の子なんだ。

なんですか、このギャップ!


「いっちゃん大丈夫?」

「だ、大丈夫……!」

「なんかさ、この時間リーマン多いし、女の子一人で帰るの危ないよね」

「慣れてるから平気!私の事よりゆずくんの方が心配だよ!」


思わずそう言い返す。


「最近物騒なんだから、知らない人について行っちゃダメだからね!?」

「そんな小学生に言うみたいに――」


ふと、ゆずくんがスマホを見た瞬間、小さくため息をついた。


「……実は最近、SNSで知り合った人がちょっとしつこくてさー」

「えっ」


私は思わず顔を上げる。


「大丈夫なの!?」

「んー、まあ今のとこは」

「ダメだよ!?ゆずくん可愛いんだから……会うとかは危ないよ!?」


するとゆずくんが、むっとした顔になった。


「……子供扱いやめてよね」

「え?」

「俺、一応男なんだけど」


少し低くなった声。

一瞬だけ、空気が変わる。

どきっとしていると、ゆずくんはすぐに笑った。


「でも、心配してくれるの嬉しい」

「……っ」


び、びっくりしたー!

一瞬ゆずくんの表情が変わって驚いたけど……

気のせい?よね。