尊い推し兄弟に愛されてます!?

「あーーーーっ!!」

後ろから突然大きな声が響いた。

「その顔!!」

「ひゃっ!」

振り向くと、ひまりが目をキラキラさせながら走ってきた。

「付き合ったでしょ!?」

「しーーーっ!!」

私は慌ててひまりの口を塞いだ。

「声大きい!」

「んーーっ!」

「静かに!」

口から手を離すと、ひまりは興奮を抑えきれない様子で私の肩を掴んだ。

「え!?ホントに!?」

「う、うん……」

小さく頷いたその瞬間。

「きゃーーー!!」

「だから声ぇぇぇ!」

教室の数人がこちらを見る。

私は恥ずかしさで机へ突っ伏した。

「もう無理……」

美月が呆れたように笑う。

「だから言ったじゃん」

「ごめんごめん!」

ひまりは口元を押さえながら、それでも笑顔が止まらない。

「よかったぁぁ……!」

「なんでひまりがそんな嬉しいの?」

「だって修学旅行もずっと見てたもん!」

「まぁ確かに」

美月も小さく笑う。

「やっと付き合えたね」

「うん……」

「でも」

美月が少し真面目な顔になる。

「学校では絶対今まで通りだね」

「うん」

「玲央くんのためにも」

「もちろん」

昨日マネージャーさんにも言われた。

〝撮られたら終わり〟だって。

私も気を付けなきゃ。