翌朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
「……」
昨日の出来事を思い出した瞬間、布団へ顔をうずめる。
私……玲央くんと付き合ったんだ。
「やばい……」
思い出すだけで顔が熱い。
玲央くんに抱きしめられたし、手も繋いだし……!
『やっと安心できる』
そう言って笑った玲央くんの顔まで思い出してしまい、私は枕へ顔を押し付け、ベッドの上を転げまわった。
「無理ぃぃ……!」
幸せすぎて朝から悶えてしまう。
でも今日は学校だ。
玲央くんも学校に行くというのを聞いて、意気込んでお弁当を作ると約束してしまった。
そう言ったからには頑張らなくちゃ!
気合を入れてキッチンへ向かった。
……お弁当の出来は、60点といったところだろうか。
卵焼きは少し焦げちゃったし、ウィンナーの切り込み失敗したし……。
もっとお母さんに教えてもらえばよかったなぁ……。
教室へ入ると、先に来ていた美月がすぐこちらへやって来た。
「おはよ」
「お、おはよ」
「で?」
朝一番でその顔ですか。
私は思わず苦笑する。
「な、なに?」
「昨日どうだった?」
「えっ」
「返事した?」
心臓がドクンと鳴る。
まだ誰も教室にはあまり来ていない。
それでも恥ずかしくてたまらない。
「……」
黙ったまま頬が赤くなっていく。



