尊い推し兄弟に愛されてます!?

指先が触れると、玲央くんは一瞬だけ驚いた顔をした。

そしてその直後に、壊れ物を扱うみたいに、ゆっくりと私の手を握り返した。

「……こんなこと、外じゃ絶対できないよね」

あ……これは言うつもりなかったのに。

モデルっていうことを責めるような感じに聞こえなかったかな……。

「うん……ごめんな一華。普通のカレカノみたいなことできなくて」

「そ、そんなの気にしてないよ!家も近いから、こうやって会えるし……」

すると玲央くんが私の方を見た。

「いつか堂々と一緒に街歩けるように頑張るから」

そう言って再び私を抱きしめる。

大胆な玲央くんにまだ慣れないけど、全然嫌じゃない。

窓の外では夕日がゆっくりと街を茜色に染めていく。

その温もりが嬉しくて、私は玲央くんの背中に手を回した。

きっとこれから色んな困難が待ち受けてるだろうね……。

でも、今日の日を絶対忘れない。