尊い推し兄弟に愛されてます!?

だけどすぐに返事がない。

静かすぎて不安になる。

恐る恐る顔を上げると、玲央くんが固まっていた。

本当に固まっていた。

「……玲央くん?」

反応がない。

え?

大丈夫?

「れ、玲央くん?」

「……マジ?」

やっと出た声は、かすれていた。

「え?」

「今の……夢じゃねぇよな」

私は思わず笑ってしまう。

「夢じゃないよ」

その瞬間、玲央くんが片手で顔を覆った。

耳まで真っ赤だった。

「やば……」

小さく呟いたその姿があまりにも珍しくて、私は目をぱちぱちさせた。

「ずっと無理だと思ってた」

「……」

「だから今、頭追いついてねぇ」

そう言って笑うと、ソファから立ち上がり私の前へ来る。

「え?」

突然視界が近付く。

そして、ふわっと身体が包まれた。

「っ!?」

何が起きたのかわからない。

気付いた時には玲央くんの腕の中だった。

心臓が止まりそうになる。


「れ、玲央くん……!」

「悪い……ちょっと今無理」

ものすごく近くで、玲央くんの声が響いている。

「え?」

「嬉しすぎる」

腕に少し力が入る。

その言葉だけで胸がいっぱいになった。