尊い推し兄弟に愛されてます!?

「……一華」

先に口を開いたのは玲央くんで、私は驚き肩を揺らす。

「な、なに?」

「俺さ」

そこで言葉が止まる。

珍しい……玲央くんが言葉を探している。

「……やっぱいい」

「よくない!」

思わず大きな声が出た。

玲央くんが目を丸くする。

私も自分でびっくりした。

だけど……今言わなきゃ、また逃げる気がした。

私はぎゅっと膝の上で拳を握る。

「私ね……」

声が震えるけど、止まらない。

「ずっと推しだと思ってたの」

玲央くんが黙って聞いている。

「かっこよくて、憧れで」

「……うん」

「でも修学旅行の時とか、最近色々あって」

胸が苦しくなる……。

好きな人の前で、どうして好きになったのかを話すなんて……恥ずかしい。

だけど全部伝えたい。

「会えないと寂しいし」

「……」

「誰かと話してると気になるし」

玲央くんの視線が少し揺れた。

「気付いたら……好きになってたんだ」

想いを口にするって、難しい。

ちゃんと伝わってるのかな……。

私は勇気を振り絞った。

「だから……」

大きく息を吸う。

そして。

「よろしくお願いします」

……言った。

ちゃんと言えた!