「よう、じゃないよ!急にびっくりした!」
思わず声が大きくなる。
顔を見て、急に心拍数が上がった。
告白してきた本人の方が、ずっと平然としているなんて。
玲央くんが佐伯くんの方を見る。
「佐伯も帰るとこ?」
「え?あ、うん……」
「悪いけど、一華に用事あるから」
佐伯くんが苦笑する。
「今、話の途中なんだけど」
「ごめん、明日にしてくんない?」
「その用事って、今じゃなきゃダメなの?」
「うん、ダメ」
さらっと言う玲央くんに対して、佐伯くんは呆れたように笑う。
「……わかったよ、じゃあね村瀬さん」
「あっ……ごめんね」
「明日は俺の話聞いてね」
「……うん」
手を振ると、佐伯くんは帰って行った。
「よし、これで邪魔者はいねぇな」
「え!?」
「車待たせてるから、早く乗って」
私は状況が飲み込めないまま、玲央くんに連れられて校門の前へやって来た。
黒いワゴン車のスライドドアが開かれる。
「えっ、どこ行くの!?」
「いいから」
相変わらず説明が雑だ。



