「あっ」
美月が突然スマホを見る。
「やばっ」
「どうしたの?」
「先輩に、今日バイト変わってって言われてたんだった!」
慌てて方向転換する美月。
「ごめん!もう帰るね!」
「わかった、頑張ってね!」
「一華も生徒会頑張れー!」
手を振り、走り去っていく。
ひまりも部活だって言ってたし、私も生徒会の集まりがあった。
玲央くんには……これが終わったら連絡してみようかな。
美月に後押しされて、勇気を出してみようと思った。
後悔しないように……。
生徒会の仕事が終わる頃には、外はすっかり夕焼け色に染まっていた。
「お疲れ様でした!」
生徒会室を出ると、私はすぐにスマホを取り出した。
すると、スマホに玲央くんからメッセージが入っていた。
『今日会える?』
たった一言なのに、見るたびに心臓がうるさくなる。
これ、30分前にきたメッセージだ!
慌てて玲央くんへ返信する。
『ごめん!今、生徒会終わった!』
送信……たったそれだけなのに緊張した。
急いでスマホをしまい昇降口へ向かうと、バッタリ佐伯くんと会った。
「佐伯くん!」
「村瀬さん、生徒会終わったの?」
「うん、佐伯くんも部活帰り?」
「そうだよ、今日早く終わって……」
自然と並んで歩き出す。



