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書斎の壁に張った付箋と、ピン止めした糸であちこち矢印をして細かい図が出来上がっていた。
「てか細かすぎない?目がしょぼしょぼする」と桐島が目をまばたき
「痛っ!裕二、あたしの足踏んでる!」と綾子が叫ぶ。
「わりっ!てか”ここ”がせめぇんだよ、啓人!もっと分かりやすい場所で説明しろよ。
てか片付けろ!」
「確かに散らかり過ぎだよね」
………
第二回同期会で招集したが、
まとまりねぇな、俺ら!
「てか”ぼんくら”呼ばわりされてるし!」と神来社支社長から預かったボイスレコーダーの内容を聞いて綾子がケラケラ笑ってて、
「うっせぇ!」俺は綾子からボイスレコーダーを奪った。
「まぁ当たってるだけに反論できねぇな」と裕二も笑う。
「啓人はぼんくらじゃないよ」と…
き、桐島!!?
お前……何ていいヤツ…
じーん…と来ていると
「へたれジュニアなだけだよ」
桐島!(怒)
「まー、でもアレだな。おおまかな関係は分かったけど、これをどうやってひっくり返す?」と裕二が顎に手を置いて唸り
「そうだな、まずは瓜生常務から潰して行くか…」俺が考えるように目を細めると
「そうには見えなかったけど”あの”瓜生常務が発起人とはねぇ」と綾子が苦いものでも飲んだかのように顔をしかめる。
「しかも粉飾決算って、柏木さんが会長の愛人て説は三流小説家の推理力もいいとこだね」と桐島が皮肉たっぷりに言う。
「だよな~、瑠華は親父の愛人じゃなくて、俺の彼女なの!」
「”元”ね」と裕二に突っ込まれ俺は本気で目を吊り上げた。



