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話すことだけ話すと随分スッキリした。
一人でため込むことが、こんなに大変だと思わなかった。誰かに聞いてもらうだけでいい、ってこうゆうこと言うんだな。
裕二&綾子、それから桐島は12時少し前に食べ散らかすだけ食べ散らかして、それぞれタクシーで帰っていった。
テーブルの上の缶ビールや焼酎、ワインの空ボトル、つまみなんかの残骸を見てげんなり。
仕方ない、迷惑料だ。
俺はゴミ袋を引きずり、可燃ごみと不燃ゴミに仕分けながら、ふと焼酎の空瓶を不燃ゴミに入れようとして手を止めた。
『待ってください、瓶の蓋は缶に、ボトルは瓶に区別してください』
瑠華の言葉をふと思い出した。
『ゴミ収拾の方が迷惑されるでしょう』
俺は瓶のキャップを捻り、それを瓶の横に置いて、しばらくの間それを見つめていた。
何気ない日常なのに―――その日常に必ず瑠華の影が点在している。
『強くない』
瑠華と別れ間際、自分自身の言葉が過った。
俺は瓶を乱暴に取り上げると、不燃ゴミ袋にバサっと落とし入れた。
「強くないんだよ……」
一言呟いて、その場にしゃがみ込むと、体操座りで肘の中の顔を埋めた。
「この手、一つで瑠華を守れるように
強くなりたいよ。
ごめんな、弱い俺で―――」



