Fahrenheit -華氏- Ⅲ


*前回までのあらすじ*


日本でトップクラスのグループ会社の御曹司、へたれで遊び人啓人の元に超絶美人だが冷たく、しかしかなりのキャリアウーマンの瑠華がNYからヘッドハンティングされ入社してきた。


最初は顔だけで気になっていた啓人も、冷たいだけではない瑠華の言動や行動に突き動かされ、


やがて本気で彼女を愛するようになった。


秘密めいた瑠華の過去は


アメリカ在住のとき、世界の大富豪マックス・ヴァレンタインと結婚していたこと、そして二人の間にユーリと言う娘がいること。


知っても尚、啓人は瑠華を受け入れ愛する気持ちに揺らぎは無かった。


その熱い気持ちを知って、瑠華も啓人に心を許し、晴れて恋人同士……と思いきや


その裏で会社の―――起ち上げ当初からの血筋で守られてきた神流派、戦後に介入してきた緑川派の派閥抗争が激化していた。


その抗争に一枚噛んでいたのは、何と異動してきた後輩、可愛い子犬の皮を被った魔王・二村。


二村は緑川派の緑川副社長の娘に近づき、次の副社長の座を狙ってるのか?


しかし二村にはもう一人”彼女”がいた。それが秘書課の瑞野さん。


恋の三角関係は複雑そうだ。


二村の企みを阻止する為、瑠華は親友の心音と結託して罠をしかけた。二村がくいついてくるかと思ったが、あろうことか二村はその罠を利用して啓人に牙を向けた。


二村が出した条件は二つ。


「柏木さんと別れてください。あと、葉月に彼女を近づかせないで」


疑惑の稟議書を手中に収めている二村に、啓人は手も足も出せず…


瑠華を守るため、別れを決断する。


別れ離れになった二人の恋の行方は?