劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「ミステリー研究部?」

一年生が首を傾げる。ウィルフレッドが「ヘニングくん。離れてください」と彼の腕を振り解いてから言った。

「ミステリー研究部は、その名の通り小説や映画のミステリーを楽しむ部活です。ミステリー映画の鑑賞、ミステリー小説の読書会、ミステリー舞台の聖地巡りをしたりもします」

「一番盛り上がるのは顧問のウィルが作った謎解きだな!ウィルの考える謎はめちゃくちゃ難しいけど、めちゃくちゃ解くのが楽しいんだ!」

セバスチャンがニカッと笑う。ウィルフレッドはどこか嬉しそうだ。その時、教室のドアが開く。キャロラインが息を切らせながら立っていた。その手にはセバスチャンほど多くはないが、書類を持っている。

「ハァ……ハァ……。セバスチャン、置いてかないでよ!酷いじゃ〜ん!」

「悪りぃ悪りぃ。ウィルに会いたかったからな」

キャロラインは教室を見渡した後、杖を振った。

「トイ!」

キャロラインとセバスチャンが運んできた紙が、マシューやハリーの元へと飛んでくる。一年生だけに配られているようだ。

「そういえば。もうそんな時期でしたね」