劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「ハァ〜……。座学はやっぱ苦手だな〜。箒の授業や魔法運動学は好きなんだけどさ」

「ハリーは運動が得意だからね」

マシューの胸がズキンと痛みを覚える。学園生活が始まって一ヶ月、魔法使いの象徴とも言える箒をハリーは自分の体のように動かし、魔法運動学の授業では毎回好成績を残している。しかし、マシューは箒に乗っても箒に振り回されるだけで制御できず、魔法運動学ではハリーとジュディスに助けられてばかりだ。

『アメジスト・ウルフ寮の生徒のくせに』

誰かの心の声が響く。マシューの心がキンと冷えていく感覚を覚えた。レンスケに「堂々としていろ」と言われたものの、染み付いたマイナスな感情が消えることはない。

「クソッ!!騎士を悩ませるのは街を破壊するドラゴンや悪い闇の魔法使いであって、こんな問題集じゃないはずだ!!」

大きな声が響いた。アルヴィンが頭を抱えている。アルヴィンの傍らには、彼がいつも持っている剣が置かれていた。アルヴィンはその剣を手にし、天井に掲げる。