劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「その方がいいかも」

マシューよりも先にメイジーが答えた。勝手に進んでいく話に、マシューは焦る。

「えっ?あの……そんな……」

「何だ?何か言いたいことでもあるのか?」

レンスケに見つめられ、マシューは「えっと……えっと……」と目を左右に動かす。そして口を開いて出た言葉は、あまりにも斜め上なことだった。

「オ、オードリナ先輩、寮と教室では全然雰囲気とか違いませんか!?そんなに寮では笑ってないですよね!?」

「……私の親がこういう私を望んでいるから、その理想に応えているだけだよ。ただ、寮にはアーティくんがいるから本来の私でいるしかないだけ」

メイジーはそう言い、くるりと背を向けて歩き出す。レンスケが「とりあえず寮に行くぞ」とマシューの肩を叩いた。

(僕、これからやっていけるのかな)

不安をまだ抱えたまま、マシューは歩き出した。