劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

マシューの問いに対し、テオは頭につけたヘッドフォンを指でトントンと叩いた。

「校長先生がこのヘッドフォンを入学時にくれたんだ。これをつけていると、嘘がわからないから便利なんだよ」

「そうなんですね。よかった」

マシューは微笑む。フレイヤ、エドガー、テオも優しい表情をしていた。



魔法薬の教室に戻ると、案の定ハリーとジュディスに心配された。ヴィヴィアンにも心配され、マシューは何度も「ごめんね。大丈夫」と言った。他の生徒からの視線は、どこか冷たくて痛かった。

四時間目は、ルイスによる魔法史である。教室に移動し、席に座るとすぐにルイスは入ってきた。ルイスは教室を見回し、口を開く。

「皆さん、おはようございます。早速ですが……マーキュリーくん」

突然指名され、マシューの肩が跳ねる。

「は、はい!」

「魔法協定が組まれたのは何年ですか?」

「えっ?ま、魔法協定?」

何の話なのかさっぱりわからない。マシューが首を傾げていると、次々とルイスは質問してくる。

「スプリング戦争で勝利した軍の名前は?」

「魔法界の英雄、ゼノ・サージェントが起こした革命の名前は?」