劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

デュークの鋭い声が響いた。

「カークランド、聞いているのか!!アメジスト・ウルフ寮の一年生に何をしようとした!?」

「……あたしはただ、グズなこの一年に才能がないことをわからせてやろうと思っただけです」

デュークは呆れたように自身の額に手を置く。

「まだ自分の寮の組み分けのことを根に持っているのか。いい加減にしろ。お前たちの行動一つがダイヤモンド・スワン寮の評判を落とすんだぞ!お前たち全員反省文を十枚書いて今日中に俺に提出しろ!……わかったならさっさと行け!」

デュークがそう言い放つと、パトリシアたちは渋々といった様子で廊下を去って行く。しかし、去り際にマシューを睨むのを忘れなかった。

三人が去って行った後、デュークはマシューとフレイヤに頭を下げる。突然のことにマシューは驚いた。

「うちの寮の者がすまなかった」

「えっ?えっと……」

戸惑うマシューの代わりに、フレイヤが呆れたように息を吐いて口を開く。

「本当ですよ。大事な一年生が危うく斬り付けられるところだったんですから!」

「一年生の代わりにフレイヤが斬り付けられたけどね」

エドガーがため息を吐きながら言い、フレイヤは「ごめんね」と笑う。テオがフレイヤとマシューの肩に手を置き、デュークに笑いかけた。