劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「うっ……」

痛みでマシューは顔を顰める。しかし、三人の怒りは収まらない様子だ。口々に三人は言う。

「出来損ないのくせにアメジスト・ウルフ寮に入るなんて!」

「汚ねぇ手を使ったんだろ!」

「お前みたいなグズが何で!」

三人に次々と魔法で攻撃される。防ぐ術をまだ学んでいないマシューは、ただ体で攻撃を受け止めるしかない。あっという間に体が傷だらけになっていく。

(ペニー先生に治してもらったばかりなのに……)

痛みに耐えながら体をゆっくりとマシューは起こす。ベリーショートの女子生徒と目が合った。彼女は杖を握り締め、マシューを睨み付ける。

「あんたなんか!あんたなんか!……メッサー!」

女子生徒が杖を向け、また呪文を唱える。ビリビリと空気がまるで引き裂かれるような音が響いた。マシューは目を強く閉じる。しかし、体に衝撃や痛みはいつまで経っても来なかった。マシューは顔を上げる。そして、驚いた。

「フレイヤ先輩!」

マシューの前にフレイヤが立っていた。その腕はまるで刃物で裂かれたかのような傷ができ、血が流れている。フレイヤは苦痛で顔を歪めながらも、女子生徒たちを睨み付けた。

「嫉妬をする気持ちは痛いほどわかるわ。でも、それを人にぶつけないで。マシューは何も悪くないのよ」