劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「さて傷も治ったことだし、次は制服ね。脱いでもらってもいいですか?制服も直します」

「えっ?いいんですか?」

「構いませんよ。ついでに」

マシューが制服を渡すと、メーガンは魔法で修繕を始めた。その様子を見ていると、マシューは教室で受けた視線を思い出す。

『何あの出来損ない。あれがアメジスト・ウルフ寮?』

『あんなのが才能あるわけないじゃん!』

『迷路もゴールできない。魔法薬も作れない。フェイスが寮決めミスったってことでしょ』

ズキンズキンとマシューの心の傷口が広がっていく。体の傷は治っても、心の傷は治らない。マシューはただ俯いていた。

(僕なんかより、みんなの方が優秀なのに……)

手が小刻みに震えていく。その時だ。メーガンがその両手を包み込んだ。

「大丈夫。大丈夫よ。私はあなたの味方です」

その優しい声に、マシューの瞳から涙が零れ落ちた。

「あっ……。ご、ごめんなさい……」

マシューが涙を拭おうとすると、その手を掴まれた。メーガンは首を横に振る。

「擦っちゃダメよ。それよりもっと泣いて。我慢しないで」