医務室は魔法薬の教室からそれほど離れていなかった。シャノンが医務室のドアを開ける。
「ペニー先生。いますか?」
「はい。いますよ」
医務室の奥からメーガンが姿を見せる。シャノンが説明をする前に、メーガンはマシューに駆け寄った。
「可哀想に。痛いでしょう。すぐに治療しましょうね」
「ペニー先生、お願いします」
シャノンはそう言い、医務室を出て行こうとする。マシューは慌てて「メーリン先生、ごめんなさい。ありがとうございました」と口にする。シャノンは振り返り、マシューの頭を軽く撫でた。
「こちらこそ、一緒に手順を一つずつ確認しながら作るべきでしたね。しっかり傷を治してもらいなさい」
シャノンが出て行った後、メーガンが「こっちに座って」と椅子を出した。マシューがその椅子に座ると、メーガンが杖を取り出す。
「可哀想に。すぐに治しますね。……テムス!」
メーガンが呪文を唱えると、光の粒がマシューの傷口に集まっていく。すると、痛々しい傷口がゆっくりと塞がっていった。
「す、すごい……」
光が消える。マシューの火傷はもうどこにもなかった。驚いているマシューに対し、メーガンは笑いかける。

