劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「机に齧り付く授業じゃなきゃオッケー!」

ラルフがパンパンと手を叩く。

「はい!それじゃあ、グループでも一人でもいいから迷路に入っていこうね」

「はい!!」

生徒たちは一人、また一人と覚悟ができた者から入っていく。マシューは、無言で入り口を見つめたまま動かなかった。そんな彼に視線が突き刺さる。

「アメジスト・ウルフ寮の奴はいつ迷路に入るんだ?」

「アメジスト・ウルフ寮に入れるくらいだから、きっと一発でゴールできるんだろ」

そんな声がマシューの耳に届き、彼の肩がびくりと震える。

(怖い……)

マシューの手が震える。そんな彼の手を、右手をハリーが、左手をジュディスが取った。

「一緒に行こう。一人じゃなきゃ怖くねぇよ」

「マシュー、大丈夫。深呼吸して。一緒に行きましょう!」

二人がいる。それだけで、マシューの心は少し軽くなった。ヒソヒソと聞こえてくる言葉を聞こえないふりをし、迷路の中へと入っていく。

迷路の中で三人は揃って迷子になり、最終的にはラルフに救出された。