劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「一年生がせっかくこの寮に入ってくれたんだ。歓迎こそすれ脅すなどありえないぞ!バーナード、わかっているのか?」

黒髪の男子は剣を持った男子生徒を睨み付ける。その隣でもう一人の男子が顔をニヤつかせたものの、黒髪の男子は彼も睨み付けた。

「キーラン、喧嘩をしようとした時点でお前も同罪だ。二人とも反省しろ」

「で、でもそいつから才能は感じられない!」

剣を持った男子はマシューを指差す。黒髪の男子はため息を吐くと、「アーティ」と誰かの名前を呼ぶ。ソファに座って読書をしていたサルビアブルーの髪の男子が顔を上げた。

「この一年生は嘘を吐いてるか?」

サルビアブルーの男子はマシューを見つめる。マシューの心に緊張が走った。サルビアブルーの男子は口を開く。

「この一年生は嘘を吐いてません」

黒髪の男子は剣を持った男子を睨んだ。

「ーーーというわけだ。お前が何をすべきかわかるな?」

剣を持った男子がマシューの前に立つ。マシューはまた何かされるのかと一瞬身構えたものの、剣を持った男子はマシューに頭を下げた。

「いきなり剣を向けたこと、謝罪する。申し訳なかった」

「えっ……。あっ、はい……」