劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

一分ほど経った頃だろうか。女子生徒が鏡の中から出てくる。その際、彼女が身に纏っていたのは着ていた私服ではなく、ディセントラ魔法学園の制服だった。そのネクタイの色は赤である。

「ルビー・ホース寮だ!!」

「ようこそ!!ルビー・ホース寮へ!!」

ルビー・ホース寮の生徒たちが声を上げ、一年生を歓迎する。一年生は照れ臭そうにしながらルビーホース寮のテーブルへと座った。

ラルフが一年生の名前を呼び、呼ばれた生徒は鏡の精霊・フェイスによって次々に寮を組み分けされていく。上級生たちは一年生よりも盛り上がっている様子だった。

「ジュディス・オクトーバー!」

「はい!」

ジュディスの名前が呼ばれた。マシューとハリーは「ファイト」と言い、少し緊張している様子のジュディスを見送る。鏡に手を置いたジュディスの姿が消えた。数十秒後、姿を見せたジュディスのネクタイの色は赤ーーールビー・ホース寮に組み分けされたのだ。

「ようこそ!!ルビー・ホース寮へ!!」

ルビー・ホース寮の上級生たちがジュディスを歓迎する。ジュディスは笑いながらマシューとハリーに手を振り、ルビー・ホース寮のテーブルへと向かった。

ルビー・ホース寮、サファイア・オウル寮、ダイヤモンド・スワン寮、ラビット・トパーズ寮に一年生は組み分けされていく。まだアメジスト・ウルフ寮へ組み分けされた者はいない。

「ハリー・ノートン!」

「は、はい!」

ハリーの名前が呼ばれた。ハリーも緊張しているようだ。マシューはハリーの肩をポンと叩く。