劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「大丈夫だよ。失神してるだけ」

「マジでビビった」

ハリーが苦笑する中、ヨランダがコホンと咳払いをして次の教師の紹介をする。流れるような金髪に赤い目の男性がニコリと微笑んだ。

「ウィルフレッド・J・ミリウス先生です。担当科目はラテン語です」

「皆さん、よろしくお願いします。一緒に勉強頑張りましょうね」

何人かの女子生徒が頰を赤く染めた。次にヨランダは、自身と同じ銀髪の男性を紹介する。

「ルイス・ミッドフォード先生です。担当科目は魔法史です」

「……よろしく」

ルイスは無表情で頭を軽く下げる。

(始祖の一族の人間なんだ。校長先生の弟さんなのかな……)

ぼんやりとそんなことを考えていたマシューは、ルイスが自分を見ていることに気付いた。ルイスは教師らしく綺麗なスーツを着こなしている。見窄らしいマシューとは正反対だ。見られていることにマシューは恥ずかしさを覚え、俯く。

次にヨランダが紹介したのは、黄色みがかった白髪をボブカットにした女性だった。女性はどこか無邪気な笑顔を見せている。

「キャロライン・ノーマ先生です。担当科目は魔法生物です」

「みんな〜!会えて嬉しいよ!よろしくね〜!」