劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

男性教師が足を止め、一年生たちに言う。男性教師は教師がいる長テーブルへと戻っていった。一年生たちは、生徒と教師の間に挟まれたように立っている。すると、教師陣の中央に立っていた人物がゆっくりと前へ出た。

長い銀髪の女性だった。片方の目は前髪で隠れて見えないものの、もう片方の目は紫だとわかる。黒のシンプルなドレスを着用した女性は決して若くはないものの、美しさと凛々しさを兼ね備えている。マシューはもちろん、周りの一年生たちがその女性に釘付けになっていた。女性が口を開く。

「一年生の皆さん、入学おめでとう。私はこのディセントラ魔法学園の校長、ヨランダ・ミッドフォードです。皆さんと会えたことを心から嬉しく思います。この学園のことを説明させてくださいね」

ヨランダはこの学園のこと、これから組み分けされる寮のことなどを説明した。ジュディスから説明されていたため、マシューとハリーは驚くことなく話を聞く。最後に、ヨランダは教師陣を紹介した。

「まずはこの学園の副校長、ラルフ・ライト先生です。担当教科は魔法運動学です」

「みんな、よろしくね〜!」

そう言って手を振ってくれたのは、一年生を聖堂前で集めていた男性教師だった。次の教師をヨランダは紹介する。白髪に尖った耳をした小柄な女性である。

「フローレンス先生です。彼女はエルフで、魔法実技学の担当です」