劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

マシューは手を差し出した。女の子の頰が赤く染まる。彼女は「……うん」と小さく言い、その手を取った。

「行かせるか!!」

骸骨がレストランのドアに向かって魔法を放つ。すると、レストランのドアに鎖が巻き付いた。マシューたちはレストラン内に閉じ込められてしまったのだ。

「……嫌な魔法ね」

女子生徒は顔を顰めた。骸骨は笑い声を上げる。

「食料を逃すわけないだろう。お前もいい肉付きだな。あの小娘のあとに食ってやるとしよう」

骸骨が手から黒い光線を月月に出す。女子生徒は魔法でそれを防ぐ。しかし、光線は次から次へと彼女に降り注いでいき、魔法が破壊されてしまった。

「危ない!!」

マシューと女の子は悲鳴を上げる。光線が女子生徒の頰を掠った。頰から赤い血が流れていく。女子生徒は俯きがちにそれを手で拭った。赤い血が女子生徒の白い手を汚す。

「あなたに、お礼を言わなきゃいけないわ」

女子生徒が顔をゆっくりと上げる。そこにあったのは笑みだった。女子生徒は友達と遊んでいるかのように楽しそうに笑う。

「ありがとう。あなたのおかげで、自分で傷を作らずに済んだわ」