劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「僕は何でもいいよ。食べたことない料理ばっかりだし……」

そう言いながら、マシューは自己嫌悪していく。また暗い雰囲気になってしまうのかとマシューは怯えたものの、それは杞憂に終わった。ジュディスがマシューの手を掴んで明るく言ったためである。

「じゃあ、マシューの食べたことない料理を食べに行こう!」

「おっ、ちょうどよさそうな店があるぜ」

ハリーが指差した先には、ビュッフェスタイルのレストランがある。ビュッフェという言葉をマシューは知らず、首を傾げた。

「ビュッフェなら、お肉もお魚もお野菜も色んな料理が食べられるよ!」

ジュディスにそう説明され、「そんな魔法みたいなお店があるんだ」とマシューは思いながらレストランの中に足を踏み入れた。店内は空いており、三人はすぐに席に案内された。

レストランは洋食のビュッフェのようで、マシューはたくさん並んだ料理を見つめる。グラタン、ハンバーグ、エビフライ、オムライスーーー。マシューのお腹が音を立てた。

「どれもおいしそう。どれを食べようか迷っちゃうな」

「ビュッフェは好きなもんを好きなだけ食べられるんだぜ!」