劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

(わからないことだらけだけど、なんだか楽しい)

船に乗る前に感じていた劣等感など、マシューはすっかり忘れていた。



その後、レースゲームやクレーンゲームなどをマシューたちは楽しみ、気が付けば時計の針は十二時近くになっていた。

「お昼食べに行こ!船内のレストランは生徒は無料で、どれもおいしいんだって〜」

ジュディスに連れられ、マシューとハリーはレストランが多く並ぶフロアにやって来た。和食、中華、フレンチ、イタリアンなど様々な国の料理のレストランが並んでいる。

(食べたことのない料理ばっかりだ……)

辺りを見回し、マシューは「どんな味がするんだろう。乾パンよりおいしいのかな」と想像する。マーキュリー家では、シリウスたちが食べ切れなかった残りものか乾パンしか食べることを許されていなかったためである。

「ジュディス〜、俺肉食いたい!」

「あたしもお肉の気分かな〜。マシューは?食べたいものとかある?」

ジュディスに話を振られ、マシューは肩をびくりと震わせる。ハリーとジュディスを見つめられ、マシューは辺りを見回してから言った。