劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

(いつもよりうまく描けないな……)

なんとかオリジナルミニキャラを描くことができた。ハリーがイラストを見て「すげぇ!!」とはしゃぐ。

「マシュー、やっぱり絵が上手いよな〜」

「本当だ!すごい!」

マシューは胸の内側がくすぐったい感覚を覚えた。誰かに褒められることなど、今までほとんどなかった。マシューを褒めてくれるのはいつもジルだけだったのだ。

「ありがと。……僕にはこれしか多分ないからね」

ペンを動かすマシューを、ハリーとジュディスは複雑そうな面持ちで見つめていた。

落書きが完了したプリクラが受け取り口に落ちてくる。ジュディスが魔法で三等分に分け、マシューとハリーに渡した。

「どれもすっごく可愛いよ!」

「人には絶対見せたくないけどな〜」

ハリーは恥ずかしそうにプリクラをパンツのポケットに入れた。マシューも顔を赤くしながら頷き、ハリーと同じように服のポケットの中に入れる。

「よし!次はレースゲームしようぜ!」

ハリーが大きめの声を出し、マシューの手を引っ張った。レースゲームという言葉に首を傾げつつ、マシューは歩く。