劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「終わっちゃったね〜」

少し残念そうなジュディスの後ろで、マシューとハリーは少し疲れた表情を見せていた。ジュディスに聞こえないよう小声で話す。

「女子っていつもこんなことしてんのか?」

「わかんないよ。でもやっぱり慣れてるんだね」

ジュディスが振り返り、「落書きしよう!」と二人に手招きした。落書きという言葉を聞いてマシューの瞳が輝く。

「僕、絵を描くの好きなんだ!」

「フフッ。とびきり可愛くして!」

撮れた写真を見て、マシューとハリーは「すごい!!」と声を上げた。肌は真っ白、唇はプル艶、目が大きくなっていたためである。

「すげぇ。別人じゃん」

はしゃぐハリーに対し、ジュディスが笑いかける。

「ここに好きなように落書きしていくんだよ〜」

そう言い、ジュディスはペンを手に書き込んでいく。三人の名前を書き、動物耳のスタンプを頭につけていく。マシューは猫、ジュディスはうさぎ、ハリーは犬である。

「わっ、そんなことできるんだ……」

マシューは初めてだらけのことに胸を高鳴らせながらペンを動かす。いつもは筆や鉛筆で絵を描いているため、手の感覚は違う。