劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

ハリーの頰が赤く染まった。その少女に二人の上級生の男性が話しかけている。一人は長い青みがかった黒髪を三つ編みにしており、もう一人は短髪だ。

「女の子の名前はヴィヴィアン・エバンズ。エバンズも魔法家系で、ヴィヴィアンは魔法でタイプライターを出してタイプライターで打った言葉を本当にできるの。エバンズ家は魔法家系のバッテンクロウ家に代々仕えているんだ〜」

「エバンズさんに話しかけてるのはバッテンクロウの奴?」

ハリーの問いにジュディスは首を縦に振る。

「髪が長いのは六年生のデュークさん。髪が短いのは四年生のグラントさん。二人は兄弟なんだ〜。ちなみにデュークさんはダイヤモンド・スワン寮、グラントさんはサファイア・オウル寮だよ!」

「へぇ〜。俺はどの寮になるんだろ。なぁ、マシューは入りたい寮とかあるのか?」

ハリーに話しかけられ、マシューの肩がびくりと跳ねた。マシューはゆっくりと俯き、不揃いな髪をかきながら口を開く。

「う〜ん……。僕が入れる寮ってあるのかなって……。僕は才能はおろか勇気も知識欲もないし……」