劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

(戦闘魔法や防御魔法苦手だったから、ちょっとでもできるようになると嬉しい!)

マシューは拳を握り締める。レンスケたちに比べると、マシューの実力など赤子と変わらない。しかし、今はそれを悲観することはあまりなかった。

「まだマシューは一年生だし、私たちがフォローしてあげればいいわ。ちゃんと基礎的なことができてる。ミラも練習を始めた頃に比べたら動けているし」

フレイヤがマシューとミラを交互に見る。フレイヤに褒められると、マシューの心の中に根を張るマイナスな感情は引っ込んでいくのだ。

(好きな人の言葉は偉大なんだな……)

マシューがフレイヤを見つめていると、「後輩くん!」と言いながらオーロラが肩に腕を回す。彼女はニヤニヤしながらマシューを見た。

「後輩くんってもしかして、フレイヤのこと好きなの?フレイヤのことばっか見てるじゃん!」

「えっ?そ、そんなことは……!」

マシューは慌てて否定するものの、その顔には熱が集まっている。オーロラは笑みを崩さぬまま、マシューの耳に口を寄せた。