劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「あたしたち一年生は、学園に入学して寮の組み分けが終わってから制服が着れるんだよ」

その言葉を聞いてマシューとハリーの顔色が元に戻る。二人は同時に息を吐いた。

「そうだったのかよ〜。焦ったぜ〜」

「よかった〜」

マシューとハリーの反応を見て、女の子は少し何かを考え込んだ後に口を開く。

「あたし、ジュディス。ジュディス・オクトーバー。二人と同じ一年生。よろしくね!」

「俺はハリー・ノートン。よろしくな!」

「ぼ、僕はマシュー。マシュー・マーキュリー。よろしくね」

マシューがファミリーネームを話すと、ジュディスの目が見開かれる。

「マーキュリー?マーキュリーって魔法家系のマーキュリー家?ダイヤモンド・スワン寮にマーキュリー家の子がいるらしいけど親戚?でも親戚なら魔法界について知っているはずだから、学園の制服がないって騒がないよね?」

早口でジュディスが話す。初めて聞いた言葉ばかりで、マシューとハリーは目が点になってしまう。

「ジュディス、一旦ストップ。何言ってるのか全然わかんねぇよ。一個ずつ説明してくれ」

ハリーがそう言い、マシューも隣で頷く。

「義理の親たちが魔法が使えるのはずっと前から知ってたよ。でも僕はマーキュリー家に訳あって養子として引き取られたから、魔法界とやらのことは全然知らないんだ」