劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

マシューが美術部に入部し、五日が過ぎた。授業が終わるとすぐにマシューは荷物を片付ける。楽しそうな彼の横顔を見て、ハリーが話しかけてきた。

「今日も部活か?」

「活動日じゃないけど、美術室に行きたくて」

「マシュー、ほんと絵が好きだよな」

「そういうハリーだって、アメフト部で毎日頑張ってるじゃん。アメフトが好きってことでしょ?」

「おう!」

ハリーが親指を立てる。ハリーの顔には眩しいほどの笑みがあった。まるで夏に大地に降り注ぐ光のようだ。マシューの頰が緩む。

(好きなことを考える時、みんないい顔するんだよな……)

その素敵な表情を大好きな人全員分描いてみたい、そうマシューは心の中で思った。その時。ジュディスに話しかけられる。

「二人とも、部活の話?」

「うん」

「おう!」

マシューとハリーは同時に頷いた。ちなみに、ジュディスは吹奏楽部に所属している。ホルンを担当することになったと前に話していたことをマシューは思い出した。