劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

美術室のドアが開く。シャノンが入ってきた。美術部の顧問はシャノンだからだ。シャノンは美術室を見回し、「今日は二人見学に来てくれたんですね」と微笑んだ。

「二人?」

マシューが首を傾げると、「ここにいるよ〜」とマーガレットが一人の女子生徒に抱き付く。サファイア・オウル寮の制服を着た茶髪の女子生徒を見て、「あっ」とマシューは声を出した。勉強会で見かけたことのある顔だ。

「あっ、えっと、ミラ・ネビュラです。よろしくお願いします」

ミラは恥ずかしそうに顔を赤くし、落ち着きなく指先を動かしながら頭を軽く下げる。マシューを見てあれほど嫌そうな顔をしていたロレンツォが満面の笑みを浮かべ、「よろしく。素敵なBella」とミラに言った。

「では、一年生のお二人に美術部の活動内容をお話ししましょう。美術部はその名の通り、芸術に触れる部活です。水彩画や油絵、タブレットを用いたデジタルイラストの制作、美術館に足を運んだり、彫刻や陶芸をすることもあります」