劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

フェリーチェがニコニコと笑う。その隣でロレンツォはマシューを見てため息を吐いていた。マシューの胸に緊張が走る。

(えっ?僕、嫌われるようなことしちゃった?でもまだ初対面だし……)

マシューが内心焦っていると、フェリーチェが「兄ちゃん、挨拶しなよ〜」とロレンツォに声をかける。ロレンツォはフンと鼻を鳴らした。

「一年が来たと思ったら野朗かよ。男は馬鹿弟とアーティ先輩とそこのセンスねぇ奴だけで充分だっつうの!」

「悪かったな。センスのない奴で」

そう言い椅子から立ち上がったのは、ダイヤモンド・スワン寮の制服を着た男子生徒だった。青みがかった灰色の髪に青い目をしている。

「僕はクロード。クロード・ファーガス。五年生だ。よろしく」

「よろしくお願いします……」

マシューとクロードは握手を交わす。マシューの豆の傷だらけの手と違い、クロードは華奢で美しい手だった。クロードはどこか驚いたような表情を見せ、マシューは誤魔化すように笑いかけた。

「皆さん、揃っていますか?」