劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

突然風が巻き起こった。風がマシューの体を閉じ込める。刹那、マシューの手足に痛みが走った。

「ッ!?」

手足を見ると、深く切り付けられている。ライリーの魔法だとマシューは気付いた。しかし、魔法を勉強しているばかりの一年生であるマシューに逃げる術はない。

「やめてください!!痛い!!」

マシューが悲鳴を上げても、ライリーは魔法の手を止めない。マシューの体はあっという間に切り傷だらけになり、血が制服を汚していく。

(僕は、このまま失血死するのかな?)

マシューの中に恐怖が半分、これでいいのかもしれないという気持ちが半分芽生えていく。温かな血がどんどん体から抜けていく。マシューの指先が冷えていった。

(フレイヤ先輩……)

マシューの頭にフレイヤの笑みが浮かぶ。その時である。

「学園で殺人未遂事件ですか。非魔法家系の好きなミステリー小説にありそうな話ですね」

「何してるの!?やめなさい!!」