劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

ラルフがギルバートを押さえ込み、話は終わった。ギルバートの口をラルフが塞ぎ、引き摺っていく。マシューたち一年生は恐る恐る椅子から立ち上がり、聖堂を出て行った。

「……なんか、すごかったな」

ハリーが苦笑する。隣でマシューとジュディスも頷いた。マシューは気になっていたことを訊ねる。

「二人はこれから何部に見学しに行くの?」

「俺はとりあえずアメフト部とバスケ部かな〜」

「あたしはダンス部と吹奏楽部に行く予定!マシューは?」

マシューは手をモジモジと動かし、「とりあえず美術部かな」と答えた。三人ともバラバラの部活のため、ここで別れなくてはならない。

「じゃあまた夕飯の時だな!」

「部活体験の話、二人とも聞かせてよね!」

ハリーとジュディスは笑顔で部活見学に向かう。それを見送った後、マシューは「よし」と息を吐き、体育館へと向かった。向かう足は緊張で震え、「僕なんかが行く場所じゃない」と心が言っている。しかし、足を止めることはできなかった。