劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「吹奏楽……。楽器、やったことないから難しそうですね」

楽器の名前は聞いたことがあったものの、マシューは何も弾くことができない。クリスタは優しく微笑んだ。

「大丈夫。初心者でもみんなで教えるから!最初は慣れないし、難しいと思うけど、音楽が大好きになれるんだよ!」

クリスタの瞳は星のように輝いている。本当に音楽が好きなんだ、とマシューは微笑む。

(好きなことを話す時、みんな楽しそう……)

「私は演劇部に入っての。見学来てくれたら嬉しいな!」

フレイヤに話しかけられ、マシューの胸が高鳴る。顔に熱が集まった。クリスタが微笑む。

「演じている時のフレイヤ、とってもすごいんだよ!まるで別人みたい!」

「だって、演じる役によって雰囲気とか変えなきゃでしょ?」

「去年やってた劇すごかったよね!フレイヤ、騎士姫役だったでしょ?」

「うん。フェンシング部の人に剣を教えてもらったわ。懐かしい」