私は手を振って、笑って言う。 「じゃあ、また明日ね〜」 航斗が私を見下ろして言った。 航「お前、また逃げるだろ」 「逃げないよ」 嘘。 私は逃げる。 近づきすぎたら、失うから。 航斗は低く言った。 航「逃げても追いかける」 「……しつこいね」 航「当たり前だ」 伊織がふわっと笑う。 伊「透羽ちゃん、ひとりに戻るの、怖い?」 私は笑った。 「怖くないよ」 斑が舌打ちした。 斑「嘘つけ」 迅が静かに言う。 迅「透羽さん。あなたが怖がっているのは孤独ではなく、失うこと、ですよね」