斑が苛立った声を出す。 斑「航斗、こいつまた連れて帰んのか?」 航「文句あんのか」 斑「ないけどよ……」 迅が眼鏡を押し上げる。 迅「航斗、彼女の身辺に関してはまだ不明点が多いです」 航「だから?」 迅「……危険です」 航斗は短く言った。 航「危険なら守ればいい」 その一言に、胸が痛くなった。 “守る” そんな言葉、簡単に言わないで。 私は守られたことがない。 守ってくれた人は、いなくなった。 守るって言った人ほど、いなくなる。 だから信じたくない。