ひとりだと知られたら、同情される。 同情されたら、傷つく。 だから私は嘘をつく。 嘘で守る。 嘘で繋ぐ。 校門を出ると、遠くに黒い影が見えた。 航斗だった。 その後ろに、迅、伊織、斑、叶兎。 五人とも、いつも通りそこにいる。 私は足を止めた。 ……やめよう。 今日は、帰ろう。 でも航斗がこちらを見た瞬間、逃げられなくなった。 航「おい」 呼ばれただけで、胸がきゅっとする。 「なに?」 航「帰るぞ」 「……え?」